私は、フリーランスがアルバイトをすることは、フリーランスの収入だけで生活できていないみたいでカッコわるい・恥ずかしいと思っていました。(今は全くそんなことは思いませんが…)
正確な調査データは発表されていませんが、フリーランスになりたての頃は、アルバイト(パート)を掛け持ちする人も多くいるそうです。
ある日ふとアルバイトをしたくなり、indeedで検索して興味を持った求人に応募してアルバイトをはじめ、半年以上が経ちます。
「ちょっと気分転換がしたかった・・・」そんな軽い気持ちでアルバイトを始めたものの、実際にやってみると、多くのメリットがありました!!
もし、今、フリーランスでアルバイトをしようか迷っている方がいらっしゃったら、やってみることをおすすめしたいと思います。
もちろん、いいことばかりではないので、この記事では、私の体験をふまえてフリーランスがアルバイトをする際のメリット・デメリットを共有します。
フリーランスがアルバイトをするメリット
収入が増える
フリーランスは普段、自分で仕事を探して契約を交わしています。
私の場合は、月々の運用を任されている仕事の契約があるので、そこまで不安定とも思ってはいませんが、他の職業と比べれば不安定です。
ただ、フリーランスがアルバイトをすることで収入を安定化できますし、既に安定していたとしても収入が増えれば、自分で自由に使えるお金が増えることはメリットでしかありません。
どんなアルバイトをするかにもよりますが、大抵の場合、とりあえず時間さえ確保すれば、スキルや経験がなくてもすぐに収入を増やすことができるのです。
コミュニケーションがとれる・情報が増える
フリーランスの方で、1日中、家でPCに向き合っているという方も多いのではないでしょうか。
誰とも打ち合わせがなく、一人でひたすらPC作業をして終わる1日、孤独感を感じることはありませんか?
私が会社員だった頃は、仕事が一区切りついたら、夜は同僚と飲んで帰るなんてこともよくありました。
しかし、田舎フリーランスになってからは、飲みに出かけるのも面倒ですし、家で缶ビールを飲む平日になんだか少し物足りない日々を過ごしていました。
アルバイトへ行くと、若い学生のバイト仲間や、いろんな職業のお客様など、たくさんの人と会話ができます。そして、いろんな情報を得られます。
なにより、人と話すことで、健康的な生活を送っている気分になれるのです。
また、アルバイトに行くことで多少なりとも身体を動かしているので、運動不足解消にも繋がっている面でも健康的です。
アルバイトがきっかけで案件を獲得
これも自分のスキルやアルバイト先がどんなところかにもよると思いますが、私の場合は、飲食店で接客のアルバイトをしていて、アルバイト先のオーナーからの依頼やお店のお客様の依頼や紹介で、フリーランスとしてメインでやっているデザインやライティングの仕事も増えました。
フリーランスで新規のクライアントをゼロから開拓するのは営業力がないと大変ですが、アルバイトきっかけで新規の仕事が舞い込むこともあり、またそういったケースでは新規とはいえ、どんな方か既に知っているので、仕事を進める上でのやりとりに関して、スムーズな部分が多いです。
また、友達でもなく、“知り合い”というのが、仕事を受ける上では程よい距離感だなっと思います。
フリーランスがアルバイトをするデメリット(注意点)
続いては、デメリットについて。ここでは、デメリットとしていますが、人によってはたいしたことではなかったり、少し注意するだけで問題なく対応できることばかりです。
確定申告でひと手間増える
フリーランスがアルバイトをする場合、収入が増えることになります。そのため、所得税の申告が必要になります。
フリーランスの事業所得と、アルバイトで得た収入は分ける必要がありますが、そもそも毎年、確定申告をしており、+α事務が増えるだけなので、デメリットというほど大変ではありません。
忘れずに、期日内に確定申告をしましょう。
拘束時間が生まれる
フリーランスは自由な時間が多く、ある程度、自分の都合に合わせて仕事をすることができます。
しかし、アルバイトをする場合は、アルバイトのシフトに合わせて仕事をしなければなりません。
シフトも1ヶ月分を前月20日までに希望を提出するなど、勤務先ごとにルールがあると思いますが、フリーランスの仕事が来月どれくら忙しくなりそうかどうかを見極めてシフト希望を出さないと大変なことになります。
時給の低いアルバイトに時間を拘束されて、高い報酬の案件を受けられない・・・なんていうことが無いようにいい感じに予定を組む必要があります。
高い報酬の案件が多く、アルバイトをする余裕が一切ない状態になるのも一つの理想ではありますが、今のゆるっとした気分転換にもなるアルバイトとの両立が自分なりにちょうど良いのではという気がします。
また、単純に、シフトが決まったらその分働く(=それなりの体力を使う)ので、身体が疲れないように健康管理も大事です。
時給が安いケースが多い
アルバイトとして任される仕事内容や責任の度合い、求められるスキルを考えると、時給が安いことは致し方がないことでしょう。
私の場合は、時給ではなく、時間帯、週1or2勤務でもOK、接客の仕事、おしゃれで落ち着いた雰囲気のお店などを優先してバイト先を選びました。
もちろん高い時給のアルバイトも世の中には多々存在しますが、体力的に大変なものや資格を有するものになってくると思います。
自身の条件に合ったバイト先を選び、あくまでも本業に支障をきたさないことが、アルバイトをする上の大前提としてください。
フリーランスとアルバイトを兼業するコツ
メリット・デメリットをおさえた上で、アルバイトをやってみようというフリーランスの方に僭越ながらアドバイスがあります。
アルバイトの目的を明確にする
何のためにアルバイトをするのか、目的を明確化することは大切です。
目的に沿って、どこで、どれくらいアルバイトをする必要があるのかを考えて働けば、本業のフリーランスとアルバイトとのバランスがとれ、両立できます。
本業に活かせるアルバイト先をみつける
私の場合、アルバイト先で得た知識や経験は、本業の企画などに活かせる部分もあります。
そしてアルバイト先での新たな人脈も仕事に役立っています。
もし、フリーランスになりたての場合でしたら、アルバイト先でスキルアップを図りながら、フリーランスの仕事の方を徐々に充実させていくというケースもあると思います。
例えば、SNSマーケティングを本業として案件を増やしていこうと考えている場合、アルバイト先の店舗のSNSの手伝いをすることで、アルバイト先からの自分の評価も上がり、自分の知識・経験も増えていき一石二鳥となるのです。
まとめ
フリーランスがアルバイトをすることで、
・安定した収入を得られる、+αの収入になる
・新たな出会いがある、コミュニケーションが図れる
・本業のフリーランスの仕事に繋がる(案件獲得、スキルアップ)
といったメリットがあります。
それと同時に、必要となる事務処理が出てきます。時間管理・健康管理などにも気をつけて、アルバイトをする際は本業の仕事とのバランスを考えて取り組みましょう。
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