ネタバレあり!『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』感想・ツッコミ・今後への期待

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参考:©2023劇場版「TOKYO MER」製作委員会

2023年4月28日(金)より公開の『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』

先日放送された、ドラマと映画の橋渡しとなるスペシャルドラマ『TOKYO MER〜隅田川ミッション〜』も既に映画のような迫力の救出活動&手術シーンと更なる成長を続けるTOKYO MERの姿を観ることができ、映画への期待がかなり高まり、早速、映画館へ足を運んできました!

この記事は、主に劇場版を既にご覧になった方向けで、いくつかのネタバレを含みます。
これから劇場に向かう方、ネタバレは困るという方は、下記の「劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』を100倍楽しむための準備」を読んで参考にしてみてください。

※本記事はネタバレとなりますのでこのまま読み進める際はご注意ください。

高評価!期待を裏切らない救出劇!!

劇場版TOKYO MERは期待通り楽しめたと満足感に満ち溢れる人が圧倒的多数であると思います。

ドラマで積み重ねてきたお決まりのパターン。それが観たくて劇場版に足を運ぶファンも多いはずです。

① 喜多見が先陣切って事故現場に飛び込む
② 千住隊長が喜多見を助ける
③ MERの仲間も一緒に助ける
④ 政治的な圧力がかかる現場の指揮も、裏で白金さんが動いている
⑤ 喜多見が患者を連れてMERカーに戻ってくる
⑥ 手術が無事成功する
⑦ 死者は・・・0(ゼロ)です!
⑧ 赤塚東京都知事のかわいいガッツポーズ

ドラマではこのパターンが1話完結なのですが、劇場版では①〜③が数回繰り返されます。

そのため、奇跡が重なる、いわゆるご都合シーンばかりっと言われてしまう部分もあるかもしれませんが、それでも都度「誰か助けに来て!お願い!」と祈ってみているとギリギリのところで助けが現れ胸を撫で下ろす展開の繰り返しは集中力が途切れず、2時間が本当にあっという間に感じるほど面白いストーリー展開でした。

ドラマの回想シーンもありますし、ドラマで構築された人間関係がわかっていた方がより一層、登場人物に感情移入できると思うのでドラマを観てから映画を見ることがオススメです。

とはいえ、いきなり劇場版を観に行っても十分に楽しめる内容です!!

勝手に選んだ『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』感動シーンBEST3

勝手ながら劇場版の感動シーンをランキング形式で発表させていただきます。

第3位 展望台で「手伝います!」と声をあげた中学生と冬木先生のフォロー

火災でパニックに陥った人々が一斉に非常階段に押し掛け、転倒が起こってしまったシーン。

MERが到着してから、彼らの姿注目している中学生。彼らはきっと活躍するに違いないと思った矢先、パニック状態で我れ先にと動く大人たちとは違い、冷静に「わたしたちにできることはありますか?」っと申し出て、MERメンバーに指示を仰ぐ学生の言葉。この言葉・行動には未来を感じます。

そして、ハッとさせられた大人たちをうまくフォローし、みんなが正しく冷静に落ち着いて行動ができるように場の空気を包んだ冬木先生の言葉に感動しました。

物語の中盤ではあるものの、このシーンで感動した方は多いのではないでしょうか。

それにしても冬木先生、70階の展望台まで登り切って、処置をこなした後、重症患者を担いで下りるなんて思った以上に体力ありました。

第2位 潮見先生(ジェシー Six TONES)の急成長

劇場版からTOKYO MERのチームに加わった潮見先生。

確かに、化け物のような喜多見チーフの元、数々の過酷な現場を経験してきたメンバーにいきなり一人入ったら、たとえ喜多見チーフへの憧れがあったとしても尻込みしてしまうのは仕方がないことでしょう。
医者が危険をおかしてま災害現場に踏み込んでいく必要が果たしてあるのか、冷静な医者ならYOKOHAMA MERのように考えて当然。

そんな潮見先生の心を、足を動かしたのは、TOKYO MERであり、さらには千住さんなどを含む消防など、人の命を助けたいと動く人々の熱意でした。

潮見は、喜多見が診ていたお婆さんをおんぶしてビルから出てくるのかなっとイメージしていましたが、必要なものを持って比奈先生のほうへ向かっていました。に指示をされたわけでもなく、自分で考え、最適な答えを導き出し行動した潮見。それぞれの役割を果たして、YOKOHAMA MERが喜多見チーフの方へ向かったのも良い判断で、いい連携だったと思います。

ドラマでは比奈先生の成長にフォーカスが当たっていましたが、潮見先生は映画で急成長したので、もし今後ドラマ続編や映画続編があるならば、潮見先生の続投をお願いしたいです。

第1位 喜多見先生と音羽先生の熱い医療への想い

もちろん、千晶と赤ちゃんの命を救ったことが感動のクライマックスなのですが、千晶と赤ちゃんを守る喜多見の元に駆けつける音羽先生もかっこよかったです。

対策本部のテントから駆け出して現場に向かって走り出す姿は、そのままライダーに変身しそうな勢いで、まさにHEROでした。

音羽先生はいつ現場に向かって走り出すのかとドキドキして観ていましたが、しっかりと自分の仕事をして、指揮管理系統を任せてから現場に向かっていくパーフェクトさ。この人なら日本の医療を変えてくれるっと思わせるすごい人物で、本当に現実に音羽先生のような人がいて欲しいと思います。

音羽先生にとっても大切な涼香のこともあって、今回は喜多見の家族、妻と生まれてくる赤ちゃんが巻き込まれるストーリーになってしまったのだとは思うものの、やはり守るべき対象が家族でも、誰であってもTOKYO MERにとっては変わらない救うべき命なので、やはり喜多見と音羽、2人の想いが周りも動かし、大きな力になっていると思います。

横浜・ランドマークを放火した犯人と犯行動機

ドラマの最終章ではテロリストと喜多見の関わりがあり、犯人(椿)については丁寧に描かれていたのもの、劇場版では犯人や犯行動機に関しては結構あっさりとしていて、より救出シーンに集中して観れる構成になっていました。

犯人が最初に火をつけた場所は、横浜・ランドマークタワー中層階のオフィス。
なんと、リビットウォーカーのカエルのパネル等が複数おいてあり「ハルカナ」のオフィスのようです。

「ハルカナ」は、TOKYO MERと同様、TBSの日曜劇場で過去に放送された『マイファミリー』で、主演の二宮和也が演じる温人が創ったゲーム会社。

『TOKYO MER』と『マイファミリー』の共通点は、TBSの日曜劇場、脚本家の黒岩勉氏、そして賀来賢人出演。
ちょっとした遊び心ではあると思いますが、「ハルカナ」に火をつけられてしまうのはちょっと衝撃でした。

また、放火犯を演じたのは、元キングオブコメディの今野浩喜。
『僕たちがやりました』で、隣りの高校を爆破した彼ですが、まさか横浜・ランドマークタワーに火をつけるとは・・・。

火をつけた後、炎と煙にやられて、MERカーで手術を受けることになった犯人の口から語られた犯行動機は「死にたかった」ただ、それだけ。そして懸命に助けようとするMERメンバーに対して、「死なせてくれ」と叫ぶ始末。

ただ死にたいだけで、大規模災害レベルの事案を起こすなんてテロ行為だし、あんなに多くの人を巻き込むなんて、許せないことです。

とても自分勝手なクズ野郎な犯人でしたが、そんな犯人であっても目の前の命を懸命に助ける比奈先生とそんな比奈先生の姿勢に驚く潮見先生を描くためにあったシーンなのかなっと思います。

大ファンでもちょっとツッコミたくなった珍場面

冒頭の喜多見が飛行機事故の現場から、急いで帰るために滑走路を走り出した瞬間から、「えっ、急いでるのに今からその距離を走るんかい?」とツッコミたくなりました。

もちろん、劇場版なのでより大袈裟な演出をしているのだと思いますが、ちょっと笑いそうになってしまう部分がいくつかありました。

横浜の現場なのに駆けつけるのが早すぎるTOKYO MER

爆発が起こった横浜・ランドマークタワー。YOKOHAMA MERは発足したばかりで出発準備に多少時間がかかるかもしれないものの、TOKYO MERの方が現場に早く到着するのは異常。

災害現場に如何に早く駆けつけるかが重要なので、YOKOHAMAチームはまずそこを大事にして欲しいものだと思いました。

絶妙なタイミングで放水する徳丸くん

ドラマではドローンを飛ばしてみたり、劇場版の冒頭では障害物だらけの滑走路を勢いよくMERカーに乗って運転するなど、多彩な活躍を見せる徳丸くん。

横浜・ランドマークタワーの現場においては、システムエラーが起こっている消化システムを直しながら、危機一髪のところで、スプリンクラーを作動させるタイミング、まさに神がかってました。

急に起き上がる隊員たち

複数人の隊員たちが爆破の衝撃等々で傷を負い、横になってYOKOHAMA MERの手当を受けていたのに「動ける者は救出に迎え!」という指示をインカムで聞いた隊員たちが、ゾンビのように立ち上がるシーン。

隊員達の「助けよう」という気持ちには感動するものの、横になって治療を受けてたのに大丈夫なの!?という驚きがあり、劇場内には思わず吹き出してしまう方も見受けられました。

絶対どこかで待ち合わせして現場に向かっている緊急車両

白金官房長官の指示で、他県からの応援で救急車や消防車が続々と駆けつけたシーン。
応援が到着して、YOKOHAMA MERが喜多見を助けに行けるっとなった胸熱シーンですが、浜松市や牛久市から同じタイミングで現場にくるのが演出がかっていたなぁ〜と思いました。

ドンピシャで落ちてくる天井

TOKYO MERの活動は、喜多見がヘルメットを被る被らないの判断が難しいので、常に被っていて欲しいし、なんなら処置をしている時以外は分厚い手袋をつけた方がいいなっと思いながらみています。

千晶の真上の天井が崩落した瞬間は喜多見が支えられるジャストサイズで天井が落ちてきて、しかも素手で受け止めてて、喜多見先生がゴリラとシンクロして見えるようななんとも言えない不思議な光景でした。

映画の中ではめちゃくちゃかっこいいんだけど、冷静に考えると笑っちゃうシーンです。

「帝王切開をして」と迫る千晶

私自身、出産を経験していないため、想像しきれていないのかもしれませんが、ちょっとびっくりしました。

あの場面で帝王切開したら母も子も助からないと思います。あのシーンはそれぞれ医師としてというより、母として、夫としての気持ちが強くて、それぞれの想いが強く感じました。

もしも、メスを投げずにそのまま帝王切開していたら、きっと助かる命も助からなかったし、この映画が全てぶち壊しになっていたことでしょう。

TOKYO MER 次なる展開は?

劇場版では、YOKOHAMA MERが思った以上にスマートだった。いいチームだった。という印象です。MERの全国展開は間違いないでしょう。

もし今後ドラマのSeason2や劇場版2をやるとなると、TOKYO MERとOSAKA MERなど各地のMERとの絡みなども描かれるのではないでしょうか。

まとめ

冷静に振り返るとおかしな部分はいくつかありますが、やはり「待っているだけじゃ救えない命がある」という気持ちで動く人々の熱い思いと、行動に胸を打たれるストーリーであり、劇場版はスケールも大きくなって、見応えたっぷりでした!

横浜・ランドーマークの現場の前に、空港の現場があるのですが、その時点でもの凄い迫力で、一気にTOKYO MERの世界に引きずり込まれました。

映画の値上げも発表され、今後は2,000円かぁと思うと外したくないっという気持ちが強くなりますが、劇場版2があれば絶対に観にいくと思います。

続編、期待しています!!

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